行け!稲中卓球部」 の作者 「古谷 実」 が描いた、救いの無い漫画 「ヒミズ」 を読みました。
これまた読み応えのある、面白いお話。

自分が幸せになるために、周りの人間を不幸にしてでも、貪欲にエゴを貫く。

社会的倫理観とかモラルとか道徳とか、そういうタガが外れた時、人間は物凄く醜い行動を取る。
目を背けたくなるような人間の内面を、中学生の主人公を通して見せ付けてくれるマンガです。

暗くて、独善的で、内向的。
誰でも一度は通るであろう精神的な成長過程の時期に、不幸な事しか起こらない主人公。
周りには身を張って助けてくれる友達や好いてくれる女性もいるんだけど、親密なようでいて、壁がある。
全ては自分本位。
それでいて、独りであることが不安でどうしようもなく、苦悩する。

んんーダウナーなマンガだねえ。
主人公に感情移入できそうで、できない。
共感できるんだけど・・・んーーって思う。
あまりにも不幸すぎるうえ、狂っているせいか?

だけど、「また読みたい」 と思った。
オレはまだこのマンガの上っ面しか捉えられていないんだろう。多分。
だから、もっと、作者がこのマンガで訴えたかった事をシッカリと受け止めたい。
と思ってて、それまで何度か読み返す事になるだろう。

えーそんなダークサイド100%なマンガですが、唯一の救いは主人公の恋人にあたる同級生の 「茶沢さん」。
このマンガに出てくるただ一人の 「常識人」 かな?
物凄く勇気があって、頭がいい。というか勘が鋭い。
物事の真実をしっかり捉えている人。
でも、非常に個性的なキャラクターを持ってて、可愛らしくもある。
こういう人は好きだなあ。
なーんて 2次元萌え で締めくくってみました。

2012年1月追記:
2012年1月に「ヒミズ」の実写版映画が公開されるそうで……

茶沢さん視点のノベライズ本も出てるんだね。(´・∀・`)ヘー
小説 ヒミズ ver.Keiko Chazawa (KCノベルス)
小説 ヒミズ ver.Keiko Chazawa (KCノベルス)