映画もある
痴漢男
痴漢男
電車男」 のブームの後、色んな 「〜〜男」 が出回りましたよね。
今回読んだ 「痴漢男」 も二番煎じ臭がプンプン漂ってくる上に、知名度の低さは 「OH!MYコンブ」 くらい。
知名度が低すぎる上に、知ってる事を自慢にも出来ないデスティニー。
だがしかし、驚く無かれ、「痴漢男」 というそのまんまのタイトルで映画化されてたりするくらい、メディアがお金をかけていたお話なのです。

内容は、痴漢と言っても電車内の痴漢ではなくて、夜道に女性の後を付け回す痴漢。ストーカー。
ある男がストーカーに間違えられ、その相手となる女性やその友人たちとの間で繰り広げられる恋愛のお話。
本のほうがオススメ
痴漢男
痴漢男

正直、読んでて面白かった。
2ch を見れる人なら、面白いと感じるんじゃないかな。多分。
主人公である痴漢男の書き込みや、それを見守る人たちの書き込みは、「うぷ」 と吹き出すくらい軽〜いタッチの面白さ。
腹を抱えて笑うくらいになると電車の中では読めないので、コレくらいが適当。

気になったのが、邪推かも知れないけど、「これライターが作ったッぽ?」 と感じさせる主人公:痴漢男の書き込み。
それと、2次元愛好家たちが妄想する 「複数の女の子たちに囲まれた環境」 が、そのまま実現しているという不自然さ。

まず、痴漢男の書き込みだが、誤字脱字が見られないし、文章の構成力が高い。
普通、じっくり考えたり読み返さずに書いた文章は、「〜だが〜だが〜」 とか 「〜だから〜なので〜」 とか、不自然な接続詞の連続や、不自然な助詞の連続が見られる。
これが無いのが気持ち悪い。
そして、書き込みの中に織り交ぜられた冗談が非常に面白いのと、AA を使いこなしていることが、疑惑を深める。
切迫した状況であるにもかかわらず、見事に面白い書き込みを仕立て上げ、適切な AA を探してきて編集する能力。
これを瞬時にやっているとしたら、本物のヲタクか、天才か、どちらかだ。

2番目の 「複数の女の子たちに囲まれた環境」 というのは、ゲームやアニメでそういう設定のものがあるのだ。
主人公である男がナゼか複数の可愛い女の子たちと関係を持ち、それが同居だったり、隣に住んでる幼馴染だったりする。
そんなの妄想の中でしか在り得ない。
イヤ、認めない (泣いてなんかないさ)。
そんな非現実がこのお話の中では現実として進行するんだから、貯まったものではない。

と、重箱の隅をつついてみたワケだが、アラ探しなんてしないで普通に読めば、充分面白い本だと思う。
一人の男が恋愛を成就するためにアレやコレするのを、スレの住人たちが応援したり嗜めたりしながら、エンディングへと向かうストーリー。
そこに生まれる連帯感は、「一人の幸せ = みんなの幸せ」 へと昇華する。
そんなハッピーさを味わえる一冊でした。